誕生日には特別を…


2月22日 23時57分

明日は由貴の誕生日。
あと3分後…。

由貴が絶対に喜んでくれるプレゼントを俺は内緒で考えていたのだ。


ついについについに!プレゼントを渡す日が来た!!

絶対に喜んでくれるはず!

キュッとリボンを結び終えた俺は、静かに由貴の仕事部屋へと向かう。

23時59分

コンコン

いつものように返事はない。

だけど、俺はかまわずドアを開けた。

ガチャッ!

2月23日 0時0分

「ハッピーバースデー!ゆき〜!」

相変わらず、黙ったままの由貴…。

「も〜この、い・け・ずぅv」

「黙れ」

「つーん、だまんないもんね…。今日は由貴のためにプレゼントを用意したんだ〜」

由貴は相変わらず椅子に座ってパソコンを打っている。

「もちろんプレゼントは、お・れv」

「いらん」

「いや〜ん…もらって〜」

やっと、こっちを向いてくれた。

「おまえ…毎年それやって恥ずかしくないのか?」

そう、俺は今…裸(急所はパンツで隠してあるけど)…にリボンを付けて由貴の前にいるのだ。

「ね…可愛い?」

「キモイ」

!?ひどい…速答?!

「仕事が忙しいんだ。出ていってくれ」

「えっ!?ずっとここにいていいの?」

「出ていけと言ったんだ」

「じゃぁコーヒー入れてくる!」

そそくさと部屋から出ていこうとすると、後ろから舌打ちが聞こえた。





「おまた〜。今日は気合いを入れてコーヒー入れたよ」

「そうか…」

と言ってコーヒーに口を付けた。

「薄い」

「…ごめん…」

…失敗…

俺は由貴の仕事が終わるまで、隣に置いてあるベッドに横たわって、静かに由貴の仕事姿を見つめていた。

「ねぇ、今日一緒にプレゼンと買いに行かない?ごめん、本当は昨日までに買うつもりだったんだけど…。今日はオフにしてもらったし…」

「プレゼントはおまえじゃないのか?」

冗談のように微笑みながら言う由貴にドキリと心臓が跳ね上がる。

いつまでたっても、俺はときめいてばかりだ…。

「うん。もう、俺は由貴のものだから好きにしていいよ…」

「いつも好きにしてるけどな」

俺は、いつもの光景を思い出して体が熱くなる。


…なんか…いい雰囲気…。


すると由貴が椅子から立ち上がり、俺のほうへ近づいてくる。

「由貴…仕事、いいのか?」

「ああ」

いつの間にか由貴の整った顔が目の前にきていた。

ゆっくりと目を閉じる。

「んんッ…」

数えきれないほどしたキス。
初めはぎこちなかったキスも今ではだいぶ上手になった…。

「はぁ…んっ…」

舌を絡ませる。擦れ合う舌から背筋にかけて電気が走る…。

キスをしている間に、俺に結んであったリボンはほどかれていた。

「ぁ…ッ」

由貴の大きな手が胸の突起を摘んだ。
それだけで熱くなった俺のモノは解放を求めて膨張する。
早く由貴の大きいモノを入れてほしくて腰が疼く。

だけど由貴はわざと焦らしてくるし…。

「今日は俺の誕生日だろ?」

「?うん」

「だったら、今日は愁一が俺を満足させろよ」

「え…でも…」

「別に初めてじゃないだろ?」

そりゃあ、何度もしてるけど…。

恥ずかしい…。

でも今日は由貴の誕生日だし…。

「…うん…。わかった」

そうとなれば、さっそくとりかかる。
カチャカチャとベルトを外しチャックを下ろした。
まだ柔らかい彼の性器はそれでも十分に大きくて、たまらず息を呑む。

ゆっくりと手で包み込むと微かに、ピクリと反応し俺を調子付かせた。
初めはゆっくりと扱いて、だんだん強弱を付けて上下に動かす。これも、由貴に実践で教えてもらったものだ…。
彼の性器は重力に反し反り返っている。

「どう?気持ちいい?」

「ああ。だいぶ上手くなったな」

「ふふ…だろ?」

大きく硬くなった由貴のモノを口に含んだ。

「んむ…ん…ッ」

「くっ…」

性器の付け根から先端に向けて舌を絡ましていく。
先端を口の中にくわえ込み窪みを舌でつつくと、由貴のものからはぬめり気のある透明な液が出てくる。

俺の口で感じてるんだ…。

俺はもうその熱く猛ったものが早く欲しくて、はいていたパンツを脱いだ。

ベッドに横たわった由貴の上に乗って、熱く猛ったものを俺の蕾にあてる。

「ぁあっ…!」

そのまま、由貴の腹部に手を置き体重をかけて俺の中に沈めていく…。
全部入ったところで自分のいいところと由貴の弱いところを擦りあてて、着実に絶頂へと近づいていった…。





「…はぁ…っ!あぁっ…ゆ、きぃ…ぁあ…ッ」

由貴は俺に微笑みながら、眉を寄せた。

その表情に煽られながら、俺はラストスパートをかけて、いちだんと激しく上下に腰を揺らす。

「あっ…もぅ、だめぇ…ッ!ああぁぁぁっ…!」

俺が白濁した液を由貴の腹部に放った後に由貴も連動して、俺の奥にたくさんの液を放っていた…。







「由貴ぃ〜ホントにそれでいいのか〜?」

「あぁ」

「もっと、高くていいんだよ?」

誕生日プレゼントに由貴が選んだものは、二流ブランドの腕時計。
でも、似合うかも…。

まぁ、由貴が気に入ったのだったらいいかな…
と思ったその時、俺の目の端に、それは映った…。

「あれは、どう?!」






俺には、もうひとつ宝物が増えました。



由貴とお揃いの腕時計…。



それは二人だけの秘密